第1回 安請け合いはケガのもと。

おなじみの方はこんにちは、ご無沙汰の方お久しぶりです、初めましての方はじめまして、カイシトモヤと申します。

普段はroom-compsite(ルームコンポジット)という会社をやっており、主にグラフィックデザインの制作を中心にやっております。肩書きは一応「アートディレクター」ですが、もともとずっとやってきた「グラフィックデザイナー」の仕事も続けております。

これとは別に東京造形大学のグラフィックデザイン専攻領域の教員をやっていたり、デザイン誌「+DESIGNING」の監修をしたり、他のデザイン誌に寄稿したりもしています。
いろいろやってることは違いますが、グラフィックデザインというのは軸足として、楽しみながらコミュニケーションの形を探っています。

突然ですが、今回初めての自著、しかもグラフィックデザインの実用書を出版することになり、それにまつわる自分の思いを少しでも伝えていけたらと思ってこのブログを作りました。

始まりはTwitterでした。「グラフィックデザイナーがちゃんと使えるMacの本が無いので作りたい」とかなんとか偉そうなことを発言したような気がします。その後、すぐMdN編集部の後藤憲司さん(以下ゴトケンさん=今回の本の編集担当)からメールをいただいて、「ぜひ作りましょう」と(この人スタミナあるな…、と思いました)。

滅私奉公が趣味の私(嘘)ですので、人の頼みは断れない性格で、「よし!やりましょう!」と安請け合いしてしまったのを直後に後悔…。正直に申しますとこの話があったのは、2012年の2月、つまりだいたい2年前なんです。

そこから、ほんとうに書けませんでした…。だって「作りたい」と言ってはみたものの、僕はデザイナーであって、いわゆるMacのアプリのプロフェッショナルではありませんので、アプリケーションのことを全て把握しているわけではありません。でも「Macの本」を掲げるからにはやっぱりある程度機能をしっかり網羅した本じゃないという思い込みがあったのです。

「(自分だけの)どういうアプローチをすればいいのか?」なかなか書けない日々が続いて辛かったです。その間、ゴトケンさんは非常に親身になって執筆を応援してくださいました。頭の中に重い重い宿題を抱えていたような気分でした。

で、ある日弱音を吐いちゃったんです。「もう書けません!(泣)」的な。
事情を説明するために再度打ち合わせをしました。そのときゴトケンさんから言われた一言「書き始めの原稿読んでて思ったんですけど、面白いところとツマラナイところが正直ある。カイシさんは書きたいものがはっきりしている、なら別の方向でもっと書くべきものがあるんじゃないですか?」これが実は大きなヒントとなり、この本の方向性を大きく決定付けたのでした(続く)。

<書籍「How to Design いちばん面白いデザインの教科書」より>
このように自分の仕事(右ページ)もいろいろ載せて、プチ作品集のような感じにも仕上がっております。勿論、優れた大先輩デザイナーの方々の作例もたくさん引用させていただきました。